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【備忘録】「(安全保障法案に対する反対デモに関しては)いたずらに興奮とポピュリズムを巻き起こすものなら好ましいと言えない」by谷垣禎一

2015.09.12.Sat.22:57
2015年9月4日 朝日新聞の記事より引用
『デモ「たったあれだけ」? 安保法案、政治家発言相次ぐ
市川美亜子 西村圭史、平井良和、坂本泰紀2015年9月4日23時21分

 参院で審議中の安全保障関連法案に反対して8月30日に国会議事堂前で行われた大規模デモをめぐり、橋下徹大阪市長が「サザンのコンサートで意思決定する方がよほど民主主義だ」とツイッターでつぶやくなど、政治家の発言が相次いでいる。4日、再び国会前に集まった人たちは、どうとらえたのか。

 「日本の有権者数は1億人。国会前のデモはそのうちの何パーセントなんだ?」。橋下氏はデモの翌日の8月31日、ツイッターでつぶやいた。

 30日のデモは日比谷公園や霞が関周辺に集った人も含めて主催者発表は12万人。参加者があふれ、警察側が国会前の車道を開放する異例の事態になった。警察関係者は国会周辺だけで約3万3千人とするが、車道を埋めた群衆の光景は海外メディアも含めて大きな話題を呼んだ。

 橋下氏は3日の定例会見で発言について記者から問われ、「日本の国は選挙で選ばれた国民を代表する代表者によってちゃんと国を動かしていきましょうよと憲法前文に書いている。そこは僕はしっかり守っていきたい」と話した。

 デモをめぐっては、与党の国会議員の間でも「いたずらに興奮とポピュリズムを巻き起こすものなら好ましいと言えない」(谷垣禎一・自民党幹事長)といった否定的な発言が目立つ。

 だが、8月30日のデモの光景を目の当たりにした議員の中には、重く受け止めるべきだという声もある。自民党総務会では1日、デモが話題に上り、丹羽雄哉元厚相が「これまでデモにあまり関心のなかった人まで参加し、声を上げていた」と発言し、より丁寧な説明の必要性を強調した。二階俊博総務会長によると、「国民の理解がまだ深まったとはいえない」「国民が安心できる答弁を政府に求めたい」といった意見も出たという。

■参加者「思い表すのは自然なこと」

 国会前では4日夜、8月30日以来初めての大規模な抗議活動が行われた。学生団体「SEALDs(シールズ)」が毎週行っている「金曜デモ」だ。30日にも同じ場所で声を上げたという参加者は、橋下氏らの発言を、どうとらえたのだろうか。

 2回目の参加という東京都稲城市の高橋由衣さん(20)は30日、人の波に圧倒された。橋下氏の発言に「あれほどの数を『たったあれだけ』と感じるのか」と驚く。選挙にも行ったが、投票した人は当選しなかった。「選挙も大切だけど、そこですくい取られなかった思いをデモで表すのは自然なことだと思う」

 原発事故以降、デモや集会に通うようになったという神奈川県厚木市の主婦(56)は「参加するには勇気も時間も必要。私も夫に怒られて、何度もやめようと思った。参加者12万人の後ろにいる人への想像力を持ってほしい」と話した。(市川美亜子)

     ◇

《哲学者の柄谷行人さんの話》 デモは憲法21条で「集会の自由」として保障され、基本的人権の中でも重要な「表現の自由」の一つだ。議会制民主主義の日本で、どんな機能を持つのか。

 今回の国会前のデモにも参加したという哲学者の柄谷行人(こうじん)さん(74)は「国民の意思を選挙だけで表明するには限界がある。デモは議会制民主主義の否定ではなく、それを補うために不可欠なものだ」と言う。

 国民は選挙が行われた時期の状況で投票するが、状況が変わると国民の意思も変わる。また、政治家は選挙の時に言わなかったことを実行することも――。

 「そうなったとき、主権者である国民はデモで意思を表明できる。国民がデモという直接行動をして国家がそれをみて軌道修正をする。デモは国民の意思を表明するまさに『選挙』でもある」「1回の選挙で多数派になれば何をしてもいいということではない。デモがないと議会制民主主義は十分機能しない」

 さらに、柄谷さんは「デモが国家の意思決定を変えることは難しいかもしれないが、それでも大きな効果を残す。無視して強行すると次の選挙に影響する。デモの参加者1人の背後には、同じ考えを持つ多くの人がいる」と指摘する。

 日本では1920年に労働者の権利を訴える「第1回メーデー」が東京・上野公園で行われ、労働のほか平和、環境など様々な形態のデモが展開されてきた。東日本大震災後は反原発デモが各地で開かれている。

 柄谷さんは最近、労働組合や政治団体など組織中心だったデモの担い手に変化を感じるという。「個人の意思で集まっている。まさに主権者の民意なのだから無視してはいけない。今、『放っておいたらどこに行くかわからない』と、皆が感じているのではないか」(西村圭史、平井良和、坂本泰紀)

     ◇

■橋下徹氏のツイッターでの発言(8月31日)

・日本の有権者数は1億人。国会前のデモはそのうちの何パーセントなんだ?ほぼ数字にならないくらいだろう。こんな人数のデモで国家の意思が決定されるなら、サザンのコンサートで意思決定する方がよほど民主主義だ。

・デモは否定しない。国民の政治活動として尊重されるのは当然。政治家も国民の政治的意思として十分耳を傾けなければならない。ただしデモで国家の意思が決定されるのは絶対にダメだ。しかも今回の国会前の安保反対のデモ。たったあれだけの人数で国家の意思が決まるなんて民主主義の否定だ。』



2015年9月4日 朝日新聞の該当記事のアーカイブ(archive.today)
https://archive.is/vpQnS


2015年9月4日 朝日新聞の該当記事のアーカイブ(Webcite)
http://www.webcitation.org/6bUN7tpQg


2015年9月4日 朝日新聞の該当記事の魚拓
http://megalodon.jp/2015-0912-2246-24/www.asahi.com/articles/ASH9455SPH94UTIL028.html


【管理人コメント】
国民の意思表示の一形態であるデモに関して好ましいかどうかを権力者の側にいる政府与党の幹部が判断するのかと驚きを禁じ得ない。一部街宣右翼団体が行っているような政府与党を賛美するデモや、安全保障法案に対する賛成デモならば、非常に好ましいとでも谷垣禎一氏は言うつもりなのであろうか?
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